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2005年12月

2005年12月26日 (月)

土星の衛星たち

土星の衛星4個

12月24日、土星の衛星を撮影してみました。望遠鏡で直接覗いても、はっきりとこれらの衛星を確認することができました。S20051224-12 風が吹き、気流の状態があまり良くなかったのですが、10等級の星は確実に撮影できます。デジタルのWebカメラは、感度もなかなかな物で、気軽に撮影できるので重宝しています。来年1月25日の深夜、土星の環が8等星のHIP42705を隠す現象(掩蔽)が見られますが、画像の中にあるTitan(8.4)よりも明るいので気流の状態さえ良ければ、確実に写るのではと思っています。日本時間で、午前3時半ぐらいに土星の環に隠れます。少し大きな望遠鏡であれば見ることができると思います。

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2005年12月24日 (土)

12月24日の太陽面

太陽黒点

本日の太陽面は比較的穏やかな状態です。Hα光で見ると東縁の白斑部分も活動が弱いようで、中央面やや西寄りの黒点付近もHαで見る限りでは活動が弱いように思いました。黒点群としては、4群が確認でき、黒点総数も32個を数えています。太陽の縁には大小6か所のプロミネンスが確認できました。DSCF0169S

風が強いものの、今週吹き荒れた季節風も収まってきたように思います。青空がだいぶ広がり、まさしく冬晴れの様相です。(下の写真は観測所から見た空です。)IMG_4262SS IMG_4265SN

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2005年12月23日 (金)

12月22日の土星

環の綺麗な土星

土星の衝まで、後1か月あまりとなった。土星の視直径も20秒近くとなり、環の視直径は45秒となって、なかなか大きくなってきた。気流が悪いため、良像では無いが、土星本体の影が環にかかり、立体的に見える。本体の縞模様の乱れは、この経度付近では無いようです。S20051222B

12月22日の夜は全国的な寒波の影響で荒れ模様の天気となっており、惑星の詳細な状況は掴めない状態となっている。

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2005年12月20日 (火)

12月19日の火星

火星のクレータ(ホイヘンスクレータ)

昨晩の火星を観測しましたが、ことのほか良いシーイングが一時現れ、火星の大シルチスサバ人の湾子午線の湾を見ることができました。大シルチスとサバ人の湾の繋がった所に、ホイヘンスクレータと呼ばれる火星のクレータがなんとか確認できました。M20051219HP

南極付近(画面の上方)には霧が漂っているような状況にあるようで、青白く輝いて見えています。一方、北極付近(画面の下方)は極付近が隠れていて、極冠付近の様子が見えません。しかしながら、青白い雲のようなものが覆っているようです。

この後、急速に気流が悪化し、細かな模様は見えなくなりました。

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2005年12月18日 (日)

12月18日の火星

火星が小さくなりました

非常に寒くなり、火星の観測も大変になってきました。風が吹き、ドーム全体が揺れるように感じます。細かな振動に、火星は踊っているようです。最接近から50日あまり経ち、火星の視直径も14秒台となってしまいました。小さな望遠鏡では余程条件が良くないと火星の模様を見ることが難しくなってきたようです。ここのところ、寒気の影響で、気流の状態が悪く、細かな模様も見ることができません。M20051218

なんとか有名な大シルチスキムメリア人の海が確認できます。このような状況下では、永久南極冠も見ることが出来ません。10月の火星画像と同じ拡大率ですので、随分と小さくなったことが解ります。

南半球は、コントラストが悪いように見え、ヘラスが朝霧で明るく見え、盛り上がっているように見えた。南極付近はやや明るい。北極付近は最も明るく見えた。

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2005年12月 8日 (木)

12月7日の火星

昨晩の火星の姿です。真珠の湾、オーロラ湾、太陽湖(ソリス)が見えています。

20051207-05 また、南極冠(画面の上側の白い部分)も永久極冠として見えています。随分と気温が下がり、季節風の影響と最接近から約1か月が経過して視直径も小さくなってきました。視直径も15秒台となっています。画面の下側にある北極付近は、青白い北極雲に覆われています。

気流が悪くて、良い画像が得られません。気流が良くなるのを待っているのですが。

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2005年12月 5日 (月)

通賢のモノづくりとその背景

  通賢のモノづくりとその背景久米栄左衛門 足跡の全研究をめざして
と題した研究報告およびシンポジウムが12月4日(日)、坂出市民ふれあい会館
開催されました。

IMG_4152R

その前夜、研究報告者およびシンポジウムパネラーの方々で成功を祈念しての宴が催されました。IMG_4138RR

IMG_4148R

 坂出市民ふれあい会館は、久米栄左衛門の資料を管理保管している鎌田共済会郷土博物館の隣にあり、日本各地から100名近くの出席があり、久米栄左衛門の足跡について、熱く議論が交わされました。
 なお、天球儀を調査した結果については、後日掲載する予定としております。

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2005年12月 4日 (日)

天球儀

昨日、江戸時代末期に活躍した「久米通賢」が作った天球儀の調査をしてきました。

IMG_4104R

 なお、久米通賢は、高松藩の財政再建のため塩田開発を藩に申し出て、見事、塩田を開発したことは有名であるが、その他にも、大阪の天文学者学である「間重富」から測量技術や天文学を学び、日食や月食の計算および彗星の観測も行ったようである。先人の残した資料や器具について、多くのことを学ぶことができた。1つの疑問は、天球儀に天の赤道を書いているが、1周したところで、僅か(1.5mm程度)ながら食い違ってかかれていることである。

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