« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月

2006年10月29日 (日)

海王星ほか

海王星
Nep20061027s  やぎ座に見える海王星を撮影してみました。望遠鏡で見ると、青白い円盤像に見えますが、表面模様はほとんど見えません。やぎ座のι(イオタ)のすぐ北にあり、双眼鏡でなんとか見える明るさです。
例によって、EOSKissDigitalをFC-100(10cm、焦点距離は800mm)に取り付け、カメラの感度はISO800を使用しました。視野は狭く、ファインダー上では見えないのですが、ιを画面の左下に入れると丁度、右上に海王星が入りました。海王星のすぐ上の星は、海王星と同じ光度なのですが、海王星よりも暗く写っています。海王星のほうが面積があるため、明るく写るのではないかと思います。

獅子と土星
Leosaturn  夕方の海王星を撮った後、明け方近くに土星が昇ってくるので一端就寝し、朝3時に起床して土星を撮影しました。途中、雲が多く土星の拡大撮影も途切れ途切れで連続性に欠けました。薄明が始まるころになってようやく、東の中天に輝く土星と獅子座を撮影できました。

北斗七星

Uma  また、北東の空には北斗七星が昇ってきていました。今の季節になると、明け方には冬を通り越して、春の星座が見えてくるようになっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月18日 (水)

土星

土星

 S20061017 土星がだいぶ見やすくなってきました。今朝の土星です。

相変わらずの透明度の悪さで、画像が露出不足もあって青くなってしまいました。撮影を始めたころは、とても土星が見えるとは思っていなかったのですが、いつもの時間に起床し、土星が見え始めるのをじっと待っていました。

 西空から、だんだんと雲が切れ始めたのですが、なかなか東の空まで雲が切れず、オリオンや大犬が見えてきてやっと、土星が東の中天で見えました。午前5時前から土星が見え始め。それからは、空も薄明がどんどんと進み、午前6時にはすっかりと青空となってしまいましたが、うす雲は残っていました。環の傾きもだいぶ水平近くとなって、土星自体が昨年に比べて小さく感じました。これからが、土星のシーズンですが、今シーズンはシーイングとの戦いになりそうで、12月ごろまでは、早朝の観測が続きそうです。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年10月17日 (火)

月と土星の接近

月と土星の接近

 2006101745s 今朝、月と土星が接近しているのが見えました。割合と透明度も良く、東の空の中天に土星が見え、その左下に月があり、夜明け前のすばらしい光景でした。月と惑星はよく出会うのですが、月が非常に明るい満月近くの場合は、その月の明るさに惑星の明るさが負けてしまうため、程よい月齢の月が美しく見えます。しかし、丁度出会う日や時間が地平線から出ていて、夜であることと、天候が良くなければ見えないことから、なかなかこのような光景に出会うことが出来ません。今回のように早朝の場合も、一般の人達は寝ている時間ですので、なおさらです。

 今朝のような月は、太陽の光が当っていない部分は地球の反射を受け「地球照」”ちきゅうしょう”と呼ばれる現象で、淡く見ることができました。画像を見ていただければ、太陽の光を受けていない部分に見慣れた模様が見えます。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年10月15日 (日)

秋を感じる月

秋を感じる月

今朝、下弦の月を過ぎた月を天頂付近で見ることができました。中秋の名月からほぼ9日が過ぎ、下弦の月が輝いていました。上弦の月と比べて、太陽の光が当っている部分に海の部分が多く、月全体が上弦と比べて暗いため、より一層寂しく見えます。Img_7247r_1 20061015_1

後2日もすると、この月と土星が接近します。面白い眺めとなりますが、天候に恵まれれば、良いのですが。明け方の東の空を見てみてください。

月と土星を掲示しますので、ご覧ください。なお、月は、海と呼ばれる地名を青緑色で記入し、クレータは黄色で名前を入れました。表示は、アニメーション動画にしています。

土星は、来年2月の衝(太陽の反対側の位置に来ること。つまり、太陽-地球-土星となる状態)となるので、これからがシーズンとなります。S20061015_1

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年10月 9日 (月)

冥王星の動き

冥王星の動き
 昨晩、今晩の2日間の冥王星の動きを捉えてみました。通常は肉眼で見るため、木星や土星はそれぞれ12年、30年で全天を一周するため肉眼でも毎年動くことが判ります。しかし、冥王星は約250年かけて天を一周するのわけですから1年でもほとんど判らず、ましてや1日ぐらいではまったく移動が判らない(当然、肉眼では見えない14等星)のですが、望遠鏡を使って撮影すると動きが判ります。昨晩は透明度が悪く、暗い星が写りませんでしたが、今晩は時折うす雲が出たのですがずっと良く写りました。200610089pluto1
 なお、赤経と赤緯の差は、赤経が僅か0.1mで、赤緯はほとんど変わらない差でした。でも、このように写真に撮ると明らかに移動が判るのです。とても惑星探査機やHSTの画像までは行きませんが、存在はアマチュアの機材でも撮影できるので、とても面白いと感じました。
 HSTの冥王星画像は、衛星のカロンまで写っていますが、とてもカロンは写りません。冥王星から1秒角も離れないとのことで、冥王星を強拡大することが必要で、大きな望遠鏡が必要となります。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

冥王星

冥王星

 冥王星を撮影してみました。冥王星は、地球からでも約60億キロメートルのところを248年かけて太陽の周りを回っている矮惑星です。他の残った惑星と比べて軌道がずいぶんと楕円ですので、つい最近までは、海王星の内側軌道に入っていました。比較的明るい星(へび座ξ3.6等)のほぼ1°南にあり、割合簡単に望遠鏡を向けることができました。

8910esthf_1   30分程度経ったところで再び撮影しましたが、移動量が少なく視覚的にも難しいため、今晩の撮影で移動を視覚的に捉えようと考えています。
 最遠の惑星だった冥王星は、この夏のIAUA総会で、惑星の座から矮惑星となってしまいましたが、それでも太陽系9個の惑星であった地球の兄弟です。英語名ではPLUTO(プルート)、日本名の冥王星(めいおうせい)は、野尻抱影さんが付けた名前で、まさしくぴったりの名前だったのですが。残念、でもやっぱり冥王星。一度は見てみましょう。これにより、冥王星は小惑星ナンバーが振られることとなり、ナンバーは134340という番号が割り振られました。
 10cm屈折望遠鏡の直接焦点撮影で、EOSKissDigitalを使いました。

8910t_1 拡大像

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年10月 8日 (日)

満月近い月

満月近い月
 昇ってくる満月を撮影したかったが、またまた雲に覆われていたため、撮れなかった。
一昨日の中秋の名月もしかり、ようやく今朝、西へと沈む月を撮影できた。Img_7222r_1

 どうしても、太陽の正反対となる満月はなかなか無い。正反対になる時は皆既月食しか無いが、この時も地球の影になるため、その皆既の前後(正確には、半影食の直前、直後)に撮影すればほぼ太陽の光を真正面から受けた満月を撮影できることとなる。
このため、満月の日であっても、ほんの少しだけ欠けているのが普通である。肉眼では判らないかも知れないが、望遠鏡や双眼鏡を使って月を見れば明らかとなる。
Img_71967s  今日の画像は、昨晩に撮影した月で、海と呼ばれる地形とクレータが判るよう、文字入れしアニメーション化しました。ほとんどのクレータは、真正面から太陽の光を受けるため、影ができないため写りませんが、一部のクレータからは放射状の光状が出ているためその存在が判ります。満月は、このように正面から光が当たるため、のっぺりとした写りとなり、クレータの撮影には、横から光が当たるそのクレータの朝や夕が適している。

月の地名アニメーション

20061007mmap

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 7日 (土)

中秋の名月

中秋の名月
 昨晩は、中秋の名月であったが、夕方を越えて深夜近くまで空が晴れなかった。しかし、日付が変わる直前になって、強い風が吹いて雲の動きが早いものの月が南中して輝いていた。 Img_7151rs
気が付くと、丁度38年前の1968年10月6日(日)のことであるが、庭に望遠鏡を出して、友人約15人と、この皆既月食を観察したことを思い出した。当時の望遠鏡は、旭光学の60mm屈折経緯台で、小さいものの、月を見るのには充分の性能があり、スケッチをした。この月食の1か月程前の夜に、NHKのラジオ番組で村山先生と久野先生による月のお話しが放送され、この日を待ち望んでいたことも思い出します。まだ、アポロ宇宙船が月へ到着する前年の話です。
 ほぼ真東から昇った月は、うお座にあり、19時前に左下からかけ始め20時には皆既となって、左上から元の月に戻って行った。惑星の状況は、今年とほぼ変わらない状況で、土星以外は、太陽の近くにあり、かろうじて海王星が夕方の西空の”てんびん座”に見えているのを、ステラナビゲータで確認した。
 中秋の名月で、しかも皆既月食とのことで、大変珍しい現象であったことからはっきりと記憶している。後38年後と言えば、この世に居ない可能性というよりも、ほぼ100パーセント居ないであろう。今回の中秋の名月は、満月でもなければ当然、月食ではなかった。アップした月の画面を見ると、左上が欠けているのが判るでしょうか?
満月は今日なのです。中秋のころの満月の南中高度は、真冬の頃の天頂でも無く、真夏の低い高度でも無いことと、気温も低くないことから、昔からこの時期の月を観賞するには最適な時期であったことから、中秋の名月を愛でる習慣が続いているということです。
 なお、1968年10月6日は、今世紀最後の、中秋の名月で満月でかつ皆既月食であるとスケッチに記載しておりました。
Photo_9

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年10月 6日 (金)

コスモスの花

コスモスの花
 先週、蕎麦の花を見てきたのですが、その途中にコスモスが咲いていました。色は一般的なピンクや白や紫がありましたが、中に黄色のコスモスがありました。ネットで調べてみると、どうも黄花コスモスと言うらしい。葉っぱも春菊のような葉っぱで、普通のコスモスと比較しなくても歴然と違うことが判ります。彼岸花も咲いていましたが、時期が過ぎたようで、花に生気がありませんでした。一度は、コスモス畑を全景にした、秋の星座を写したいものです。毎年、時期を外してしまって撮れていません。Img_7111s Img_7107 Img_7109

 さて、サイドバーの時計デザインをNHKの時計にしてみました。いかがでしょうか?
”この時計は、昭和43年ごろから平成3年ごろまで使われており、午前7時、正午、午後7時などの正時少し前に、テレビ画面に登場していました。”とNHKのブログに書かれていました。懐かしいですが、
今でも使っているのかとも思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 1日 (日)

蕎麦の花

蕎麦の花

 蕎麦の花を見てきた!まんのう町(旧琴南町川東の島ケ峰地区)で、キャベツを収穫後の畑に種を撒き育てているようです。この畑では秋の訪れを告げるソバの花が満開を過ぎ、蕎麦の花も少し枯れかかってきているように見えました。標高800メートルを超える段々畑に、五ミリほどの小さなな白い花が咲き、後1か月ほどで収穫できるようです。当日、下界では暑い日でしたが、23℃くらいの気温で、涼しく感じられました。蕎麦は寒暖の差が大きいと良い蕎麦ができると聞きました。

 今年の5月に”あめん棒”で食べたざる蕎麦を思い出し、新蕎麦が収穫できた後に行ってみようと思いました。
 なお、昨日、テレビ番組で10割蕎麦を食べて、美味しそうにしているタレントがいました。夏を過ぎても冬でも、蕎麦は”ざる蕎麦”に限ると思いますが?いかがでしょう。うどんは、夏でも熱い、”かけうどん”や”釜揚げうどん”に限る。

Photo_6 Photo_7 Photo_8

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »