« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

2010年10月

2010年10月31日 (日)

コスモス

コスモス
Img_9821rs  先日、出張で高松市の東部にある「さぬき市」へ行った時、休耕田にピンクの花が咲いているのが目に止まった。広い田んぼ一面に見えており、この市に住んでいる者に聞いたところ、あれは、コスモスを植えているとのことであった。早速、写真を撮って置かなければと思い、ぶらっと出かけた。いつものように、渋滞を避けるため、バイクでぶらっと行ってきた。遠くから見ると全体的には、ピンク色ではあるが、近くで見ると、赤、白、白と赤が混ざった色があり、花の中心の花粉の部分は黄色である。それに、コスモスの葉が緑色であり、たいそう綺麗であった。蜜蜂も何匹かコスモスの蜜を吸っているようだが、昨日の雨と、今にも雨が降りそうな天候であったので、数は少ない。立派な構えの旧家の前の田んぼも良かったが、近所の小学生が作った案山子も立ててあり、心が和む風景である。まあ、ここは市ではあるものの、ほとんどの場所がこういった風景が続くが、こんな場所で、コスモスと星を同じ画面で撮りたいものである。Img_9811rsImg_9834rsImg_9841rsImg_9845rsImg_9850rsImg_9852rs      

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2010年10月27日 (水)

木星会議2010その2

木星会議2010その2
Img_9698rs  会議の2日目は、安達氏、地元の大学生も参加し、以下の研究発表があった。まず、熊森氏の「だんだん光学系でここまで写る」と題したセレストロン社製のC11(28cm)望遠鏡での木星画像の写りについての発表があり、セレストロン社の鏡は、どれも大同小異のだんだん面になっているが、今までの望遠鏡よりも良く写るとのことであった。続いて、長谷部氏の「木星画像周辺減光の補正と経度方向展開」と題した、木星面の周辺減光を改善するソフトウェアの紹介があり、うまく周辺減光を補正した画像を見せていただいた。その後、学生の榎本氏が、今年の木星面で現れた現象の内、「大赤斑後方のSTrZに見られた暗斑の挙動について」と題して暗斑の動きから、この付近の木星大気の流れについての発表があった。続いて、木星観測の大ベテランである佐藤健氏から、昔に起こったNEBの攪乱についてのご自身の論文を発表された。40年以上も前の論文ではあるが、非常に面白い内容であった。最後に堀川氏が、病床の伊賀さんが解析した「STBnジェットストリーム暗斑とRSの会合」と題した研究発表を代読された。その中の一つとして、STBnに発生した暗斑について、3つのバリエーションに分類されると発表された。昼過ぎまで議論が交わされ、田部氏から次回は国立天文台で開催される予定との案内があり、第34回木星会議は幕を閉じた。Img_9710rsImg_9683rsImg_9704rs   

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年10月26日 (火)

木星会議2010その1

木星会議2010その1
Img_9577rs  第34回の木星会議は、姫路市の郊外にある姫路科学館で10月23日、24日に開催された。私の同会議の参加は、これで、連続7回目である。年1回の開催で、全国各地で開催されているので、毎年、楽しみにしている。木星会議の1日目は、柚木氏の司会で、姫路科学館の館長さんの挨拶があり、いつものように参加者全員の自己紹介から始まった。その後、この一年での木星面の変化について、堀川氏から説明があった。内容は、SEBの淡化、NEBの拡幅、STBの部分的な復活、および相次ぐ木星面への小天体の衝突現象であった。1日目の会議終了時は、これまたいつものように、記念の集合写真を館の入り口で撮った。三脚にカメラを載せてはいたが、館の女性職員にシャッターを押していただいた。参加者全員、良い顔をしている。科学館には、宇宙食になっているスペースカレーを食べることができるが、食べると記念に、スペースカレーの箱を貰えるとのことで、仲間の何人かが食べていた。館内には、人工衛星を追跡するための特殊な写真望遠鏡であるべーカー・ナン・シュミットカメラがあったり、敷地内には、日時計が設置されていた。1日目の最後は、おきまりの懇親会があり、宿泊先のホテルで開催した。食べきれない程の料理が出てきて、腹一杯で満足であった。2日目の会議の模様は、後日書くことにしたい。Img_9526rsImg_9703rsImg_9564rsImg_9522rs   

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年10月25日 (月)

閑谷学校その2

閑谷学校その2
Img_9496rs  江戸時代の前期に開かれたこの庶民のための学校は、岡山と兵庫の県境の山の中にある。今でも人里から遠く離れている場所にあり、何故、このような場所に学校が造られたのか不思議である。山の南斜面に造られているが、人里から隔離されたような場所であり、国道2号線からは、1里以上も離れている。建物は、今でも狂いが無いようであるらしいが、多くの人達の手によって造られ、350年近くも存在している。石塀についても、昨日も書いたが学校の周囲に765メートルにも及び、素晴らしい。また、ここには、中国の孔子廟にある櫂の木の種から育てた櫂の木があり、孔子にちなんで、閑谷学校では、「楷の木」を『学問の木』と呼ぶようになっている。国宝である講堂の屋根は備前焼であり、普通の黒い屋根瓦では無くて赤い。また、講堂の床は漆で仕上げられており、これまた良く光っていた。冬は寒いと思うが、夏は涼しいと感じた。Img_9479rsImg_9484rsImg_9485rsImg_9492rsImg_9520rs    

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年10月24日 (日)

閑谷学校その1

閑谷学校
Img_9464rs  昨日、今日と姫路科学館で第34回木星会議が開かれた。その前に、ちょこっとバイクで高松港から宇野港へと渡り、国道30号、国道2号と乗り継ぎ、岡山県の県境に近い閑谷学校へ訪れた。紅葉には少し早いが、秋真っ盛りの日で、多くの人が訪れていた。何故、こんなに人が多いのかと思ったら、なんと1年に2回しか無い釈菜(”せきさい”と読む)の日であり、よく判らないが、孔子の像を見ることができるとのことであった。運が良いのかも知れないと思い、孔子の像を仰いだ。篳篥、琴、太鼓等を打ち鳴らしていたためと、後から後から孔子像を見る人が続いていたので、孔子像をマジマジと見る間も無く写真を撮り、正装した人々の前の横を足早に通り抜けた。後から調べると、釈菜とは、孔子様をはじめとする儒教の先哲を先聖・先師として祭る際儀とあった。閑谷学校の入り口にある売店の人は、1年に3回と言っていたが、何かの聞き間違えだろうか?。前回訪れた時は、確か25年ぐらい前だったような気がする。この時は、釈菜の日では無かった。閑谷学校の塀は、切り込み接ぎ式の工法を使い、1701年(元禄14年)に完成した石の塀であるが、素晴らしい。また、閑谷学校は、岡山藩主の池田光政によって庶民のために作った学校であり、何故に庶民の教育のために創ったかの疑問があり、調べたところ、庶民は必ずしも長男が後継者とは限らないし、村役人として行政の末端に連なるには、それなりの教育が必要であったので、設置されたようである。資料館には、当時の時間割があり、代数学の時間も書いてあった。時間が無かったので、次回は、もっとゆっくり訪れてみようと思った。Img_9510rsImg_9519rsImg_9517rsImg_9502rs   

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年10月11日 (月)

今年の神楽

今年の神楽
Img_9367rs  昨年は行くことができなかったが、今年は夜8時からの神楽を見ることができた。神楽の登場人物(役柄)は毎年同じではあるが、世相を反映した内容も一部に取り込まれる。神主の所謂、時事放談は特に面白く、今年は、「子供の教育はどうあるべきか」の題材であった。近所の人を見ても挨拶しない大人が多い中で、子供は、より多くの人と接するために地域の行事に参加して欲しい。祭りの獅子の手伝い、鐘の叩き方、伝統行事を大人と一緒に体験することで、子供は成長して行く。・・と。今年も、小学生低学年の子供が演じる猩猩の舞、舟渡り、などを約2時間以上かかって見た。舟渡りは、小さな舟に片足を乗せ、唐の国へ出かけて行くストーリーであり、神話に近い話である。舟を乗るときの掛け声も、「御注連たつ、ここも高天原なれば、集まり給え四方の神々」と言いながら小舟を引きずりながら話が展開して行く。この日は丁度、南の空には木星が輝いていて、例年以上に、気温が高いためYシャツ1枚でも良いくらいだった。Img_9263rsImg_9329rsImg_9336rsImg_9337rsImg_9347rsImg_9349rsImg_9378rsImg_9423rsImg_9392rs         

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2010年10月 6日 (水)

今日の木星

今日の木星
J20101006  木星も衝を過ぎ、それとともに暑い夏が終わったと思いきや、気温が10度近くも下がってしまって惑星を見るには大気の状態は急激に悪くなってしまった。しかも、雲が多く惑星観測がなかなか出来ない状態だった。10月に入って、木星を見るものの、得られる画像は、とても見られるものではなかった。今日は久々に、少し見える画像となった。大赤斑(GRS)が中央付近にあり、大きな赤い目玉のようである。その左上には、永続白斑BAが丸く大きく見え、このBAは大きくなったり、小さくなったり色が薄れたりと面白い。このBAを見ていると、明らかにGRSよりも木星面を一周する時間が早く、GRSの後方からGRSに近づくと上方を追い抜いてしまう。過去に何回も繰り返されており、今回の会合前には、あまり目立たなかったが、GRS付近で勢力を増したように見える。まわりには、白斑があり、GRSの後方から迫る暗斑は、GRSに跳ね返されたり、GRSの縁を回って、GRSの前方へ出たりとしている。まるで、生き物のようにも感じるから不思議だ。いつも、このぐらいに見えればいいが、多くは人に見せたくないような画像になってしまう。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »